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#9

もうすぐ土用の丑の日、「ウナギ」じゃなくて「ウシ」でもOK?

もうすぐ土用の丑の日、「ウナギ」じゃなくて「ウシ」でもOK?

もうすぐ土用の丑の日、「ウナギ」じゃなくて「ウシ」でもOK?

皆様、お久しぶりです。
何を書こうか悩みつつ様々な業務に追われ、あっという間に時が流れて前回から5ヶ月ほどが経ってしましました。

さて、今回は「土用の丑の日」についてお話ししたいと思います。
「土用の丑」と聞いて、小さい頃は「土曜の牛」と勘違いしていた小学生の私を思い出し、ノスタルジックな気分を感じつつ「土用の丑」について、おさらいしつつ食べると何がいいのかご紹介したいと思います。

「土用の丑」とは?

まず、土用の丑とはなんでしょうか?
なんとなく7月の後半あたりにウナギを食べる日、暦の一種、というような認識で私はいましたが実際には

  • ・立春、立夏、立秋、立冬の前18日間の中にある丑の日

のことを指すもので、それぞれを補足すると

  • ・土用とは、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の18日前のこと
  • ・丑の日は、干支(かんし)の中にある十二支の丑の日のこと

を表すものになります。

なので、18日間の中に12日周期で訪れる丑の日になるので、タイミングによっては土用の丑の日が2日ある場合もあります。
まさしく2022年(今年)の今夏は7月23日と8月4日の2日になるタイミングですね。

というように、暦の関係で来るタイミングということは、ご理解いただけましたでしょうか?
ではなぜ、この時期の土用の丑の日が重要なのでしょうか?

なぜ、7月の土用の丑の日がフォーカスされるの?

土用の丑が、それぞれ季節の変わり目を表す節気(立春・立夏・立秋・立冬)の18日前の丑の日ということはわかりましたが、なぜ夏のこのタイミングだけがフォーカスされるのでしょうか?
実は立秋の前の18日間の、この期間が二十四節気の「大暑」とほぼ重なる期間で、梅雨も明け暑さが本格化してみなさんが思い描く「夏」が到来するタイミングになります。

この暑さが本格化するタイミングで栄養価の高いウナギを食べて乗り切ろうというのが、1000年以上も前から、日本で知恵として語られていたようです。

さらに、この知識を丑の日に関連付けしたのが、平賀源内と言われるのは有名な話ですね。
(※詳細を知りたい方は「平賀源内 ウナギ」などで検索してみてください!)

そしてその頃から土用の丑の日は、ウナギを食べるというのが定着していったようです。

「ウナギ」がなぜ「夏バテ」に良いの?

そもそも「夏バテ」とは、
 ・この時期特有の暑さによる体温調節で体力が奪われる
 ・室内・外の温度差によりくる自律神経の乱れ
が原因とした「だるさ」「食欲不信」、それに伴う「集中力の低下」などの症状になります。

それではなぜ、その症状に「ウナギ」なのでしょうか?
それは前項でも少し触れた、高い栄養価(ビタミンA、B1・B2、D、E や亜鉛、カルシウムなどが豊富)とされていることです。
この中でも特に、ビタミンB群のビタミンB1は疲労回復に効果的という栄養素と言われ、夏バテ対策に効果が高いようです。

つまり、策略はありつつも食文化が発達していなかった江戸の世で、「ウナギ」は夏の疲れた体を高い栄養価で癒す丁度良い食べ物としてヒット・定着して、現代に至るわけですね。

しかし、そうなると逆に現代は様々な物を食べる文化になったので、他のものでも良いのではないでしょうか?

「う」のつく「ウナギ」に代わる料理!

そもそも、平賀源内が考案した「丑の日だから“う”のつく食べ物を食べると縁起がいい」というのは、夏に人気の無かった鰻屋が平賀源内に相談して生まれた、ゲンを担ぐのが好きな江戸っ子の性質を突いたマーケティング戦略でした。

なので、もとの話をほじくりかえせば“う”がつくモノで、うなぎのようにビタミンB1などが多く含まれ、体力回復を補助する料理を食べてもいいということになりますね。

例えば“う”が付く代表みんな大好き「牛(牛肉)」はどうでしょう?

牛肉自体は、豚肉や鶏肉に比べるとビタミン類は少なく単体では、あまりビタミン類の摂取には向いていない食材です。
しかし、鉄や亜鉛のミネラル分が豊富で、免疫力の役に立ちます。
なのでここに、他のビタミンやそれらの摂取を効率化するような、「ごま」や「ニンニク」を足すのもいいのではないでしょうか?

嬉しいことに、この辺りの食品は焼肉のタレによく含まれる食材なので、比較的簡単に手に入りしかも何時もの食生活をあまり変えることなく摂取できます。
これはつまり、夏バテに「焼肉」てもいいのではないでしょうか?

っと、あえて“う”のつくもので考えで「焼肉」を提案しましたが、もっと栄養の摂取効率の高い食事もありませんので、ちょっと苦しい一手といった感じではありますね(汗

ということで、今回は「土用の丑の日」を題材に語ってみましたが、いかがでしょうか?
「流石に無理があるだろ」というコメントもありそうですが、、、ご容赦ください。

平賀源内はどこまで理解していたかわかりませんが、それほど「ウナギ」と「土用の丑の日」が相性がとてもよかったのだと、私も今回勉強になりました。
ただ、「ウナギが苦手」や「うなぎが高くて」という人は、今年の土用の丑の日は「牛(牛肉)」で「肉祭り」ってのもありじゃないですか??

今年は土曜日に第一の土用の丑の日が被りますので、週末家族で焼肉を楽しむのもありかもしれませんね!
それでは、ちょっと無理矢理なシメになってしまいましたが、今回はこの辺りで失礼いたします。


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